マルコ・ベロッキオ監督の作品を観るのは4作目で、巨匠のファンを名乗るのも憚られるが、この監督らしい作品だなぁと思う。
どこを切り取っても美しく感じる映像と、映像に寄り添う音楽、暗喩に満ちた語り口に…
タイトルも相まって、冒頭のご機嫌なダンスシーンから、一気にドーンと突き落とされる感覚の映画だった。
物語に大きな起伏があるわけではないし、なんなら大方展開の予想もつくのに、次に何が起こるかとハラハ…
ベロッキオの真に迫る入念な心情描写は今作においても他と一線を画す際立ったものがある。撮影監督、ダニエーレ・チプリの抑制の効いたカメラワーク、芸術的なフォーカス送り、フォロー、被写界深度の深さなどには…
>>続きを読むイタリア人ジャーナリストのマッシモ・グラメッリーニによるベストセラー自伝小説が原作。良作とは思うのだけれど、お客さんの入りがわるっ。何故かしらん?
1969年、9歳の少年マッシモの母親がある日突然…
(c) Simone Martinetto