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はじまりの街のayellowbirdのレビュー・感想・評価

はじまりの街(2016年製作の映画)
3.6
試写会行きました!
イバーノ・デ・マッテオ監督が、家族をテーマにイタリア社会の現状を映した人間ドラマ。
アンナ(マルゲリータ・ブイ)と13歳の息子ヴァレリオ(アンドレア・ピットリーノ)は、夫のDVから逃れるため、ローマから親友カルラ(ヴァレリア・ゴリーノ)が住むトリノへと移り住む。見知らぬ土地で仕事探しに焦るアンナと、ひとりで寂しい時間を過ごす息子。二人の溝は次第に深まっていき…。
DV亭主からようやく逃れたものの、思春期の息子が心を閉ざしてしまい、恐らくアンナは心身ともにヘトヘトに。でも、そこは流石母親! 息子がどんなに荒れようが、じっと我慢。ほんとに母は強し、そして母の深い愛情を感じます。
一方のヴァレリオ君。思春期真っ盛りで両親が離婚し、見知らぬ土地で暮らすことになったため、そりゃストレスも溜まります! 寂しさのあまり、街のお姉さんがキレイに見えてしまい…。そんな時期もあったなとかつての自分とダブらせてしまいます。
こんなアンナ親子が幸運だったのは、どこまでもアンナの気持ちに寄り添ってくれる親友と心優しいご近所さんがいたこと!
どこか寂しさが漂うトリノの情景に人生の切なさを感じつつも、最後にほっこり出来る映画です‼
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