Maoryu002

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイスのMaoryu002のレビュー・感想・評価

3.5
1930年代、リウマチを患うモード(サリー・ホーキンス)は家政婦としてエベレット(イーサン・ホーク)の家で暮らし始め、やがて2人は結婚する。夫婦の生活は苦難の連続だったが、そんな中でモードは絵を描くことに喜びを感じ、やがてそれが評判になっていく。

カナダの画家モード・ルイスの半生を描いた作品。

夫エベレットによる女性軽視、虐待が甚だしくてどうなることかと思ったが、やがてそれらが愛情に変化していく。
ただ、妻のモードは彼の不器用さや、他の人と違うところが、自分と似ていると感じて、きっと最初からエベレットに惹かれていたんだろう。

エベレットという偏屈で横柄だが憎めない男をイーサン・ホークが演じているが、これは抜群のはまり役だ。
やたら高圧的だったのに、一生懸命に家事をやったり、言われたとおり網戸を付けてあげちゃうところが可愛い。

どんなに貧乏でも地味でも、必要としてくれる人がいて、居場所があることが幸せなんだと言っているような、切なくも温かい物語だ。
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