「しあわせの絵の具愛を描く人/ Maudie」
凄く素敵な映画…まさかこんなに泣かされるとは思いませんでした…。
モード、きっと心無い言葉に傷つけられた事もあっただろうし、人間の嫌な部分も沢山見てきたはずなのに、純粋無垢で子供みたいな美しい絵を描いちゃうんだなぁ。
何よりモードとエベレットの関係性が凄く素敵だし、2人の変化が少しずつ描かれているのがとても良い…。厳しすぎる様に見えるエベレットも、生きる辛さとか厳しさを嫌と言うほど目の当たりにしているからこそなのかもしれないし、人に対して正直でありすぎるのかもしれません。モードも嘘をついたり、見栄を張ったりしないから、エベレットと対等な関係でいられるんだろうし、それって凄く素敵な関係性だなぁ。
相手の上部ではなくて、本当の核の部分を知っているから、例えモードの絵が売れようと彼は何も変わらないんだな。それにエベレットがずっとモードに素直になれないのも可愛い。
イーサン・ホーク、始めは本当に田舎の冴えない男の人にしか見えないんだけど、モードと触れ合うにつれて、表情が柔らかくなっていくのもそうだし、何よりふとした時の表情が本当にかっこよくてめちゃくちゃ素敵でした…。
誰か1人でもこの世界に自分と正面から向き合ってくれる人がいる。それだけで生きていける。そんな気がしました。
