ずっとずっと気になってた作品をやっと鑑賞しました。モード・ルイス、彼女の名前も作品も映画を観るまで知りませんでしたが、こうして彼女の人生と彼女の大切なものや人たちについて少しですが知ることができて良かったです。
どんどん色鮮やかに、かわいくなっていくあの小さな家が本当に素敵で、特に窓に描れた絵が好き。自由の効かない手で痛みを感じながらも筆を走らせ続ける彼女の姿はとても強く、美しかった。
お互いを靴下に例えるところ、結婚後に家で静かにふたりきりでゆらゆらと踊るシーンなどがとても愛おしい。
鑑賞後に、モード・ルイスの作品や実際の彼女の写真を色々調べてみたんですが、本当に幸福や温かさが伝わってくるような優しい絵でした。そして、彼女のまるい背中とあの笑顔がとてもかわいらしく、彼女自身も彼女の描いた絵も沢山の人を笑顔にしてくれるように思いました。
サリー・ホーキンスの演技を観たのは確か『パディントン』が最初だったんですが、その後『シェイプ・オブ・ウォーター』を観て、彼女の演技の繊細さと素晴らしさ、そして幅広さを知り、すっかり好きな俳優さんの一人になっていたのですが、今回でまた更に好きになりました。
イーサン・ホークの出演作を観たのは最近鑑賞した『リアリティ・バイツ』が初めてだったのですが、本作で改めて彼の演技の良さを知って他の出演作も観てみようと思いました。
