ちろる

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイスのちろるのレビュー・感想・評価

4.7
今年観た劇場作品13本目ですが今年入って一番の号泣映画。
ちなみになかなか映画で泣かない涙腺乾ききった旦那さんも今回ばかりは何度も泣いてました。
「愛する人に出会ったからこそ、本当の孤独を知る。」
これはモード ルイスの生涯を描きながら夫エベレットの物語なのかもしれないとも感じます。

自由に歩くこともままない彼女がいつも同じ小さな窓から見て描いたのは、独特な色彩の自然の中を飛ぶ鳥や、華やかに咲き乱れるお花や木々、そして想像で描かれる愛するエベレットの働く港の景色など。
それはとても素朴だけどカナダいち愛される作品たちとなったのは、ピュアな彼女だけの世界は見る人の感受性までも高めてくれるような不思議なパワーがあったからなんだろうと思う。
小さくて不自由なモード ルイスの身体からはてしなく感受性豊かな彼女だけの独特な世界が広がってきてそのモードが描いた幸せな絵が頑なに閉ざされたエベレットの世界を外へと繋いで幸せの扉を開く。
純粋で少し滑稽ねサリー ホーキンスと無骨で不器用なイーサン ホークのささやかな夫婦の愛のカタチに始終胸が打たれっぱなしで、ラスト本物のモードごあまりにサリーにそっくりでゾッとしてしまうくらいだった。
「あなた、また犬を飼えばいいじゃない。」
のセリフが切なすぎた。
きっとこれ、もっと若い時だったら良さが分からなかったかもしれないけど、大人になったからこそ心に染みる作品。
あまりに好きすぎて次の日早速赤坂にあるカナダ大使館で開催中のモード ルイス展に行きました。
29日まで無料でやっているのにめちゃ空いているので都内在住の方は是非!