サリーホーキンス続き。とっても良かった。
サリーホーキンスとイケメンのイーサンホークが夫婦じゃなんか違和感かなぁ？と思っていたけど、そんなこと全然なかった。
ぎくしゃくした時期を乗り越え、二人が気持ちを通わせてちゃんとお互いを想い合える一組の夫婦になっていくところが丁寧に描かれている。
未完成の絵を売ることに激しく抵抗するモードの意向を汲んで絵を売らないところから、エベレットのモードへの向き合い方がじわじわと変わってくる。相変わらずひどいことも言うし不配慮だけど、たまにポツリとつぶやく一言に彼女への愛情が透けて見える。
孤児院育ちだった彼がやっと手に入れた脆くてやわらかい幸せ。彼女を失い彼女の絵に囲まれた家で、エベレットはどんな晩年を過ごしたのだろうかと思うとやりきれない。
とにもかくにも二人の演技力あっての作品で、個人的には愛しすぎる不器用さを演じたイーサンホークにベストオブツンデレ賞をあげたい。イケメン臭は完全に消せてはいなかったと思うけど笑、いつもの気取ったいい男役より全然こっちのほうが似合うと思う。
サリーホーキンスは言わずもがなの演技力、シェイプオブウォーターじゃなくてこっちでノミネートで良かっんじゃないかと思うほど完璧なモードルイスだった。いつの間にか自分のペースに持ち込んでいく無計算の図太さ、マイペースさに加えエベレットに見せるいじらしくて可憐でおきゃんな可愛いらしさがたまらなく愛しかった。
「ひと組の古い靴下みたいね」
そういって幸せをかみしめ、小さく踊る二人の姿に涙とまらず。
エンドロールも最高。ラストのラストまでじんわりした感動に包まれる素晴らしい作品でした。
