Kiki

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイスのKikiのレビュー・感想・評価

5.0
「上等だわ」

"観客賞"受賞作に間違いなし!

モード・ルイス(1903ー1970)
「この手に筆、目の前に窓さえあれば私は満足です」
幼少期から不自由な体といじめから「窓」を通して眺める世界が全てだった。
そんなモードと孤児院育ちの魚の行商人エベレットが出会った。住み込みの家政婦として彼の家での生活が始まる・・・

孤独に身を置く二人は慎ましやかな生活を送り
少しずつ二人の距離を縮めていく…ゆっくりと…
進展がとても丁寧に描かれ、繊細で子宮で感じる部分も美しく女性監督アシュリング・ウォルシュの脚本がとても丁寧で優しい映画です。
古い靴下に自分たちを例える二人、どんだけ謙虚なのよ…。


サリー・ホーキンスとイーサン・ホーク
この二人の一瞬の表情にシビれました!
凄いことにシーン毎にその一瞬が現れるのです!

サリーは今作でも記憶に残る実力派女優ここにあり!ユーモアも交えながらチャーミングなモードを演じきっていた。劇中に登場する絵も本人が描いたものがあるというから‥才能に溢れてる人だわ

それに無骨なイーサンに驚きました‼︎
イーサンといえば最近では「ブルーに生まれついて」「マギーズ・プラン」などダメ男を好演していましたが…
今までにない暴君役、ボス目線で見下すエベレットが次第に感化され愛を育む物語。。。
こんな変化球も魅せるイーサンにますます惚れます

素朴な暮らしの家に増えていく素朴でカラフルな絵は、エンディングまで楽しめます!


"手押し車にモードを乗せ移動する二人"
フレームいっぱいの優しさに包まれ♪号泣


「Dear Darling ♪」
「Little Bird ♪」
「Something More Besides you ♪」
Kiki

Kiki