きよこ

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイスのきよこのネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

ああ観てよかった!なぜだか、涙が止めどなく溢れた。好きすぎて饒舌には語れない。台詞、カット割り、色彩、古びた靴下、つま先立ちのダンスシーン、イーサンの甘い声(たまらん好き)。サリーの皺くちゃな顔。最高。

何度かガラス越しにお互いをそっと見つめるシーンが沢山あって、シチュエーションによって味わいが違う。普段の生活の一部だが、さりげなくて好き。私のお気に入りのシーンだ。それがモードの世界にかわる。大事な絵の題材になっていくから。

孤独で粗暴なエベレット。けっして他人と相容れない。脅迫的な関係を保つことで傷つくことや裏切りを避けようとしている。

そんな彼の人生に、さりげなく入り込んでいくモード。掲示板の出逢い。彼に拒否されても嫌われたり酷いこと言われても彼女は決してめげない。


それは彼女がリウマチを抱えながら昔から家族に蔑まれ、利用されてきたにも関わらず、絵を描く喜びを支えとして真っ直ぐに人生をおくってきたから。信じることを恐れないから。芯の強い女性。次第に部屋いっぱいの色たちに囲まれ、彼の人生を優しさと温もり、そして彩りで満たしていく。真っ直ぐな絵と、絵の具がしあわせを運んでくるのだ。


少しずつ二人の距離が縮まっていく過程がなんかいいの。素敵。。。言葉や仕草や空気まで。ああ、なんか語彙力が乏しくて書ききれないよーーー(笑)。




みんなは大事な人と一緒に観てほしい。
私も大事な人と観たかったなあ。
大事な人がエベレットみたいな怖い顔だったらと思うと、、、
想像しただけで泣けてくる。
大好きなのに。
そんなのは辛いからやだよ。
傷つきながらくたくたになりながら
彼らのように歩いていきたいな。




わるんぼみたいにほくそえむ笑顔が好き。。。(悪趣味…笑)
きよこ

きよこ