けーはち

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイスのけーはちのレビュー・感想・評価

3.8
カナダの素朴派画家モード・ルイスの伝記映画。病と闘いながら絵を描き続けいつしか評判になり当時のニクソン副大統領までが絵を買うなど一躍時の人になったが、彼女は夫と小さな村で一生涯を閉じる、というお話。主演サリー・ホーキンズは若い時からリュウマチを患いヨレヨレのおばあちゃんみたいだが自分の世界を表現し続けるモードを演じ切る。不器用で厳しくコワモテだが根は優しいダンナはイーサン・ホークが好演。コミュニケーション下手の二人の間のドラマは、もどかしくも素朴で優しくまま少年少女の恋愛のようであった。田舎の風景とあわせてホッコリするハートウォーミングな佳作。