上質なラブストーリーでした。人の温もりを知らないふたりが、衝突しながらも徐々に心を開き愛し合うに至る過程に涙する。一方で男のあまりの不器用さが可笑しい場面もしばしば。
主演ふたりがとにかく素晴らしい
本日オスカーを獲った『シェイプ・オブ・ウォーター』でも主演しているサリー・ホーキンス。決して美人じゃない(両作品中でもハッキリ言われてる)のに、見せる表情がいちいちチャーミングで不思議な魅力を放ちます。
不器用で粗暴な男を演じるイーサン・ホークも素晴らしい。徐々に心境が変化する様を、少ないセリフと表情のみで見事に表していて。特にラストシーンの表情には涙が止まらなかった。
素朴な田舎の風景や、モードの描く無垢な子供のような絵画も印象に残りました。美しい作品でした。