えびちゃん

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイスのえびちゃんのレビュー・感想・評価

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すてき…
べしゃべしゃに泣いた…

家政婦としてエヴェレットに雇われたモード。いつのまにかモードの描く絵が売れていつのまにか結婚し、いつのまにかエヴェレットが主夫になっていく様をサリー・ホーキンスとイーサン・ホークが丁寧に演じてます。
いつのまにか、って言ってもトントン転がったわけではなくて粗野で気難しいエヴェレットに、根気強くでもマイペースに向かい合ったモードが、孤児院育ちのエヴェレットの信頼を少しずつ固めていった。
モードが画家として売れていく一方でエヴェレットのプライドはどんどん傷ついていっちゃうんだけど…

早く歩け!って言ってたのに、いつのまにか魚の行商用の荷車にモードを乗せてて…うっ…涙が止まらない…
ふたりがやっとささやかな結婚式をするシーンは本当にすてきだった。
正装したエヴェレットと控えめに綺麗に装ったモード。
その夜ランプの灯りの中、抱き合って踊っているふたりが本当に本当に愛おしかった。
抱き合って踊っているだけ、と思っていたらエヴェレットの足の上にモードが乗っているのがもう…
2人の関係を古びた靴下だ、片方は伸びきってて、片方は穴だらけ。
とエヴェレット。
ちがう、あなたは真っ白のコットン。とモード。
愛される経験のないエヴェレットには特に沁みただろうなぁ。
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