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しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイスのkazu1961のレビュー・感想・評価

4.3
「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」
原題「Maudie」
2018/3/3公開 カナダ・アイルランド作品 2018-205

素晴らしい作品ですよね。観終わったあとにも心地の良い余韻がこころに残ります。
実話ならではの説得性の高いストーリー展開とサリー・ホーキンスとイーサン・ホークの見事なまでの好演、そして登場する二人もその絵も部屋も景色もすべてが美しく愛おしい、そんな作品です。
厄介物の二人がゆっくりと愛を育み、不器用ながら大切なものをを慈しみ、そんな大らかな愛情に裏打ちされた精密な人間洞察がほんと素晴らしい。
この夫婦が最後まで幸福な人生を送っていたという事実と、夫であるエベレットのモードに対する愛情と思いやりが、無骨ではあるが、言葉では無くちょっとした行動でさり気なく表現されている点など、この夫婦の繊細な心の動きを見事に描いている点は、やはり女性監督ならではの視点なんでしょうね。
何度も感動し、癒され、余韻が残るとほんと良い作品です。

カナダの女性画家モード・ルイスと彼女の夫の半生を、「ブルージャスミン」のサリー・ホーキンスと「6才のボクが、大人になるまで。」のイーサン・ホークの共演で描いた人間ドラマ。監督はドラマ「荊の城」を手がけたアシュリング・ウォルシュ。
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