のりちり

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイスののりちりのレビュー・感想・評価

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主人公は絵を描くのが好き。
しかし、若年性リュウマチを患っていて、完全に思い通りには動けない。
住んでいた家を兄に売られ、おばの家に預けられる。
そんな生活は嫌だと、家政婦を求めていた男のところに行く。
彼は、孤児院育ちで、ぶっきらぼう。
最初は、相手にもしなかったが、彼女が、不自由なカラダで家事をしてくれるうちに、だんだん心を開いていく。
彼女の描く絵に文句をつけていたが、それも受け入れていくようになる。
本当の夫婦になった。

彼女の素朴な絵は、人気が出て売れるようになる。
喜ぶ主人公。
同じ家に住んで、電気もガスも水道もなかったから、どれだけ月日がたったか分からなかったが、彼女が病院に行って長い月日がたっていたことを知った。
この映画の中ではかなりぶっきらぼうだった夫もドキュメンタリー映像を観ると明るく、妻と笑っていた。
こんなにひどくはなかったのではないかと推測する。

彼女の絵は、住んだ場所の絵しか描かれてないが、素朴でそばに置いておきたくなる絵だった。
特に、3匹の黒猫の絵は好きだな。

最後は、家全体がキャンバス。
しあわせに暮らしたんだろうなと想像できた。
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