こぅ

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイスのこぅのレビュー・感想・評価

4.1
カナダ人女性画家モード・ルイスの【実話ドラマ】。

幼い頃から障害を抱え、家族にもうとまれていたモード(サリー・ホーキンス)が、夫となるエベレット(イーサン・ホーク)に出会い、支えられながら、絵を描く事に喜びを見出していく…。

モードの原色がストレートに出ている絵のようなヘタな技巧も無く、オーソドックスな作風が観る者に【ぎこちなくも美しい夫婦愛】を伝えきっていて素晴らしい。
勿論、サリー(絵画教室に数ヶ月通った。)と、イーサンの【味わい深い演技】あってこそだ。

2人の徐々に心通わせる様と、モードの筆が進み室内が彩られてパッと明るくなってゆく様が心地良い。
モードの純真無垢な気持ちは説明無くも、絵に表れていた。

終盤の2人で◯を見つめるシーン、その直後の会話に【目頭】が熱くなる。

エベレットの家の再現や、40年代の雰囲気残すニューファンドランド島でのロケーション、全編セピアがかった映像も良い。

エンドロールに本人夫婦とモードの作品が出てきて微笑ましかった。
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