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しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイスのbabyのレビュー・感想・評価

3.8
世間から孤立していたふたりが一緒に暮らしお互い大切な存在へ変わっていく徐々に愛を育んでいくストーリー。不器用ながらもお互いを補い合い助け合い生活していくシーンが心温まった。すれ違い一度離れてお互いの大切さを認識したときにまた絆が深まる。好きなことをしていくこと、好きなことを認めてくれることって生きてく上でとても大切なことだなと。

きっかけは家政婦として暮らし始めたけれど、家事だけでなく魚売りの記録や販売を手伝うモード。絵が売れるようになってからは絵に没頭できるように魚売りをしつつ家事全てを旦那がやるという優しい優しい旦那さん。家を出て行って次の日普通に家事をやっているモードを受け入れたり不器用だけど優しい。網戸の痴話喧嘩も夫婦そのものみたい。

「みんな結婚する」「俺はみんなが嫌いだ」「相手もよ、でもわたしは好き」の場面!このふたりでしかお互いの孤独を埋められないし愛は生まれないんだと思ったシーン。相性がよくなきゃ一緒に暮らせないし。
夫婦になった夜にダンスをしながら「私たち一足の古い靴下みたいね」と。似たもの同士で対になっているふたりでひとつ、そんな夫婦いいなー。
「また犬を飼えば?」「いや、お前がいる」涙腺崩れる…せつな…
「命の輝きがひとつのフレームに、そこにある」本当に絵が好きなんだなぁと。窓から観る景色が好きだなんて素敵な感性。
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