しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイスの作品情報・感想・評価

「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

わたしたちは、ぼろぼろの靴下 ひとつはよれていて、ひとつは穴があいている
いいえ あなたは真っ白なコットン
あなたはロイヤルブルー またはカナリアイエロー

全然台詞通りじゃないけれど夫婦ってこういうことか
SeikiOdani

SeikiOdaniの感想・評価

3.8
カナダの片田舎に実在した女性画家の半生を描いた作品。それは素朴だけど大人の愛の叙情詩。現世に生きる僕らはどれだけのモノや情報があれば真の幸せを感じれるのだろうか⁈ と自問自答するのでした…。
記録用

記録用の感想・評価

4.1
ひたすらいい映画だったなとしか言えない 不器用イーサン・ホークよかった
ペイン

ペインの感想・評価

4.1
「パディントン2」「シェイプ・オブ・ウォーター」といい今、確実に“波が来ている感”があるサリー・ホーキンス。

その中でも本作は“サリー・ホーキンス渾身の演技”の1つだろう。とにかく演技が素晴らしい。特に終盤のサリー・ホーキンスは樹木希林すらも彷彿とした。気のせいかな?(笑)

イーサン・ホークも良い感じに歳を重ねて円熟味が増してきていて最高。やはり俳優は、いや人間若ければ良いということではないんだなぁということを改めて思わされた。とにかくこの二人はキャリアベストアクトだとすら思う。

ただ正直に打ち明けると本作は公開されるまでは全くノーマークでしたし、公開後にあちこちで絶賛されるも、なんとなくポスターのサリー・ホーキンスの感じも相まって“メルヘンチックな作品”な感じがしてあまり食指は動かなかった。

ただ蓋を開けてみるとこれが観ていて胸が締め付けられる素晴らしい作品だった。サリー・ホーキンスの演技も相まって良い意味でしんどい。非常に淡々としていてささやかな日常を映し出し、人の心の機微を丁寧に描いた映画で最近の作品だと「マンチェスター・バイ・ザ・シー」「パターソン」なんかを思い出した。

画家である主人公、モード・ルイスの作風は田舎の風景などをモチーフに明るい色彩とシンプルなタッチで素朴で幸福感がある。この作品もまるでモード・ルイスの描く絵の如くシンプルで素朴。ある一組のカップルの愛の実話。

劇中、モード・ルイスが"私は絵筆があって自分の描きたい絵が描ければそれで幸せ"的なことを言うが、ほんとに人生好きなものがあってそれに打ち込めるだけで充分幸せなことだなと。

プレデターやら巨大鮫が出てくるような派手なジャンル映画ではないが、たまにはこういう心に染み入る映画も良いじゃないの。感想おわり。
ぴろ

ぴろの感想・評価

4.5
傑作でした。
忘れられない映画になった
窓越しに見えるあの感じよかった。
カナダで最も人気のある画家、モード・ルイスの生涯を描いたドラマ作品です。

モードは子どもの頃から重いリュウマチを患い、身体が不自由なために差別され、身内からも厄介者扱いされてきました。
どこにも居場所がなくて孤独で、ただ絵を描いている時だけが自分らしくいられる、そんなモードと、孤児院で育ち学もなく、必死でいくつも仕事をこなして働いても貧しく、孤独で粗野なエベレットが、いつしか孤独を分け合え、互いにとって大切な愛する存在となっていく過程にじんわりと心が温まりました。

エベレットは、はじめ住み込みで家事手伝いをしたいと押しかけてきたモードの不器用さに苛立ち、時々意見してくると暴力を振るう事さえあって、女性で障害者でもあるモードを疎ましく思って見下していながらも、差別されてきた事を知ると、どこか自分と重ね合わせてシンパシーを感じたりしたのだと思います。
だから、モードの事を完全に見放す事ができなかったし、モードは唯一、自分を認めてくれる人でもあり、いろんな困難がありながらも、ふたりが少しずつ信頼し合えるようになり、距離が縮まって必要とし合えるようになっていくのが、エベレットの家の壁や家具がモードの絵で彩られ、質素で荒んでた家の中がだんだん華やいでいく過程とつながっていて、そんな描き方も素敵でした。

明るくなったのは家の中だけでなく、エベレットとモードの心だってそう。
自分のためだったごく個人的な絵を、他人から認められ、それが売れるというのがどれだけモードの心に灯をともしたことでしょうか。

これまで一人前の人間としての価値や尊厳を誰からも認めてもらえてなかったモードにとって、絵が売れる事は自尊心や自分が生きてる意味を与えられたような気持ちだったのではないかと思います。

それがエベレットとの生活の足しにもなり、自分が2人の暮らしに貢献できているという喜びがどれだけ大きかったことでしょう。

人をどう愛していいかわからないエベレットが、それでもモードが勝手に壁や窓に絵を描くことを咎めずに受け入れ、不器用ながらも見せる優しさと、芯を持ちながらも相手に寄り添う優しさとチャーミングさを持つモードが、貧しい中でも幸せを手に入れ、2人の慎ましくささやかな暮らしが豊かに見えてきました。

誰からも必要とされず、愛されもせずに生きてきた2人が、その穴を埋め合わせるパートナーと出会い、大好きな絵を描き続けられ、絵が売れだして有名になってからも、電気もガスもない小さな家での暮らしを続けたのは、2人でいられることそのものが幸せだったからなのでしょうね。

モードの描く絵が素朴で可愛らしくて素敵なのと、モードを演じたサリー・ホーキンスもエベレットを演じたイーサン・ホークも本当に素晴らしい演技で、サリー・ホーキンスは不思議な茶目っ気があって可愛らしいし、イーサン・ホークは声も体型も貧しく無骨な男を見事に演じていました。

地味な作品ではありますがとても良かったです。

102
じゅん

じゅんの感想・評価

3.8
凄く温かく優しい気持ちになれました。
映像も美しく、景色も綺麗な映画で、孤独な2人が、時間とともに距離が縮まっていく。彼女の絵が人柄、生き様を表しているんだなぁって思います。
夫婦役のお二人の演技が素晴らしいです。夫婦の愛の形、こうでありたいなあと思えました。絵もほんわかしていて良かったし、最初に絵を買ってくれたマダムも良い人〰️(^ω^)それにしても、以前ならこういう作品はなかなか手が出なかったんですが、このアプリに出会えて、皆様の映画愛、映画の知識や見方などを教わり、今年はこの作品も含めてたくさんの良い映画と出会えて幸せです(^ω^)以前なら、近場の映画館で上映する映画を待つスタイルでしたが、今は、アチコチ脚を運び、自分の嗅覚、皆様のレビューをたよりにして、県外まで鑑賞するようになりました。また、皆様が素敵な映画と出会えたらお裾分けさせて頂きます(^ω^)
す

すの感想・評価

4.2

このレビューはネタバレを含みます

2018年133本目。

イーサンホークとサリーホーキンス、二人が織りなす繊細な演技が美しい。

人と比べることではなく、当人がどう考え、どう思うのかがすべてであることを教えてくれる。

孤独だった二人が徐々に関係を築き、お互いを想う気持ちが結ばれていく姿には学ぶものが多い。

不器用なのかもしれないけれど、だからこそ噛み合う二人の歯車。

愛情がどれだけ人を強く生かすのか…この映画がモードの絵のように温かく教えてくれる。

結婚式を挙げた日の、足に足を重ねてのダンスシーンに二人の心の通わせ方を見た。

イーサンホークはサリーホーキンスのことを"40kgの激情"と呼んでいるらしい。
是非また共演をしてほしい。
>|