寂々兵

スエーデンの城の寂々兵のレビュー・感想・評価

スエーデンの城(1962年製作の映画)
3.5
孤島に立つ古城の城主は妻が死んだと偽って城内に幽閉していて、新たに迎えたフェロモンむき出しの後妻は実の兄と妖しい関係にあり、幽閉された前妻もすっとぼけているので今の生活に不自由していないという頭のネジが抜けた奇人ばかり出てくる密室劇で、ポー×コーマンの『恐怖の振子』を彷彿とさせるのだが中身はどちらかと言えば喜劇的。で、なぜか館モノの割にワチャワチャしていて落ち着きがなく、オマケに照明が悲惨でトランティニャンとブリアリの区別がつきにくいという有様なので、ブニュエル辺りに撮ってもらいたかったという気がしないでもない。
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