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デトロイトのmfgのネタバレレビュー・内容・結末

デトロイト(2017年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます


恐怖と暴力が支配するまさに阿鼻叫喚地獄と言えるような暴動/“目的(自分たちが幸福になること)”と“手段(不幸の拡大再生産とも言えるような暴動)”の矛盾による状況の悪化、泥沼化…時には闘いが必要になることもあるけど、そこに真の正義や愛がなければ無意味/“罪を憎んで人を憎まず”の精神が必要/社会情勢によって貴重なチャンスを奪われ、努力や才能が正当に認められない辛さ…気持ちに折り合いつけるのは難しいもの…/敵対関係にあってもお互いにただただ辛いだけなのに…無意味なことのために悪が横行したり悲しみが生まれたり…みんなが真実に目覚めて愚かなことがなくなって無駄なエネルギーを使わずに、善なる方向へそのエネルギーを使えるようになればいいのに…/調和という意味では空気を読むことも必要だけど、その読む空気の質の善悪判断と悪なる空気には乗らない強さも必要/大きなところでの敵対心(ex.黒人vs白人)が小さなところでの敵対心(ex.黒人vs黒人)をも生む→疑心暗鬼/こんなピリピリとした状況で遊び心半分くらいの感じでちょっかい出すのはダメ絶対!/復讐心の応酬が虚しくて哀しい…正義に託けた私的怒りはダメ絶対…!一本筋の通ったような真の正義がなければ…→本当に大きな目マクロの視点(=神の目)から見て、何が正しくて何が本当に世の中のプラスになるかを知って、その方向にエネルギーを使わなきゃ勿体無い…/自身の立場の有意差を感じ、悪魔のような言動の元に実際に狂った悪魔のような表情になってゆく警官ら…完全に取り憑かれてるやつ…/あくまでも紳士的な態度で両者が傷付かずに済む方法を模索しようとする警備員が最も素晴らしいと思う(フォローにおいて、智者として、etc…)/警備員の言動の的確さがいちいち賢すぎて素晴らしい…(愚かな若者へのフォロー&アドバイス/やんちゃ連中の1人へのとりあえず警官らへの憎しみを一旦捨てて自分が今夜生き抜くことを考えるよう指示/危険な一線を見極め、相手の気を逆撫でしないようにしつつ保護/再び…“お前の気持ちはわかるが警官を敵に回すな 今夜を生き抜け 命を捨てるな”…愚かさの蔓延する中で命を大事に静かに賢く生き抜こうとする信条が賢者…!意志を貫ける不動心…!すごい!/)/封鎖中の恐怖の館前にて…“デトロイト市警は正気じゃない ”“容疑者に暴力をふるい尋問してます”との報告を受け、“彼らに任せよう 人権が絡む問題に関わりたくない”と退散する“ミシガン州警察”…自己保身に走る姿は情けなすぎる…/悪魔警官らの脅し方とかやり口(マンツーマン体制、飴と鞭の使い方、恥辱、etc…)がとにかく汚すぎて胸糞悪さの極み…/小さな希望(正義感に基づいて被害者らをなんとか救おうとする有志)も…!…世の中捨てたもんじゃないよね…!/恐怖によって支配しようとしている連中も、結局内心は恐怖に満ちている…/強固に固着した誤った偏見、真に正しい正義の不在…人々の心に一本筋の通った正しき精神棒を立てる必要がある/圧倒的恐怖で支配した後、白を黒 黒を白と言わせるような脅し文句をかけて解放(なお、正直者は躊躇なく射殺)…生き残ったとしても被害者らの心の傷のデカさ、罪悪感etc…を思うと辛すぎる…/警察からの呼び出しに正直に現場の惨状を伝える警備員→身内の不祥事を隠蔽するため警備員を容疑者に仕立て上げようと誘導尋問?脅迫??警察側…ほんとに腐ってんな…最低…/あまりの罪悪感に真実を話そうとする悪魔警官A、それをなんとか阻止しようと懐柔する主犯悪魔警官(汚い誘惑(“たった1分間の出来事で一生を棒に振るな”“間違いはあったが俺の言う通りに答えこの件を忘れて前に進むんだ”“仕事だったんだ”)がまた最悪…)…まさに地獄的…/→“俺は分かってるさ”とか言いつつ、だんだん不安になってくる悪魔警官B/→結局良心の呵責に耐えられず真実を話したAB→しかし弁護士を呼んで意地汚く粘り強い主犯悪魔警官…/事件後も心身共に傷が残りつつそれでもなお夢を追う姿勢を見せる力強い姿は美しい(待望のレコード会社からの連絡を受け、夜中でも仲間のもとに集まるフレッシュさもまた素敵…)…でも親友の死をどうしても吹っ切れず夢を追うに追えない葛藤(ちゃんと歌えない→“歌ってのはただの言葉じゃない 心を込めて歌わなくちゃ”との仲間の熱い言葉も素晴らしいけど…/“白人が踊るための歌はイヤだ”…そう思うのも無理はないよね…人種の枠組みで全て一緒くたになってしまうのは被害者を考えればよくわかるけど…難しい問題…)もわかる…/弁護士をつけた主犯悪魔警官と対決する被害者らの勇気…その中で繰り広げられる、真の悪を屁理屈とか重箱の隅をつつくような弁論でなんとか無罪にこじつけようとする弁護士とか主犯悪魔警官の舐めた態度とか…ほんとに吐きたくなるほど胸糞悪すぎ…人間としての権利を何一つ認めたくないと思ってしまう…/→暴行:無罪 第1級殺人:無罪 の判決…遺族へのマスコミからの質問責めが本当にやだ、握手三昧の悪魔警官も本当にやだ…/今世のその後の人生は勿論の事魂にまで深く傷をつけるようなあってはならない惨劇…しかしこれをどのように乗り越えるかによってその人の魂の器とか徳とかが鍛えられたり…?/→地位や名誉等を捨て、聖歌隊へ…辛い出来事を経て神への道を見出すこともできる(それがかえって真に正しき道であることも…)、自身が辛い経験を経ることで改心し他者を救えることもある…

世情により間違った常識に染められそれに応じた自身の行動に疑問を持てなくなることの恐ろしさ→真の善悪判断ができる智慧が必要/無意味な敵対関係の成立、(→それによって生まれる)復讐心、権力を盾に理不尽な暴虐を執り行う公僕の発生(→悪魔の発生、地獄領域の拡大)…悪循環…/とにかく酷すぎる…2度とこんな惨劇が起こることのないよう全ての人々が真の善悪の基準を知るべき…
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