Tatsu

デトロイトのTatsuのレビュー・感想・評価

デトロイト(2017年製作の映画)
4.5
実話を実話として見せないで、今そこにある事実として体感させる、近年これまで現実を演出して来たキャスリンビグローの新境地であり最高傑作。圧迫感溢れるシュチュエーションホラーと、観てるものにこれが現実だと叩きつけるドキュメンタリーの融合によって、唯一無二の悪夢巡りになってる。この事件が地獄なわけではない。これが終わってからも、そしてそれが起こるずっと前からそれは始まってる。それを、観客に考えさせるでもなく、トラウマを与え、忘れさせない、忘れられない映画になってる。只々突きつける、キャスリンビグローの容赦なさと確かな感覚が生み出した傑作。
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