『なんちゃって家族』でチ○コ腫らしてたお茶目なウィル・ポールターがこんなに憎たらしくなるなんて!
ホントに素晴らしい演技でした。
お恥ずかしながら本作の題材になったアルジェ・モーテル事件を知らない上に前情報も無しに鑑賞したので、スクリーンに映し出される光景を呆然と眺めるだけでした。
1人の人種差別主義者が暴走して招いたヘイトクライムだろうと言う甘い考えは、軽々と打ち砕かれた。白人社会の歪んだ正義・闇は圧倒的な力で彼らに襲いかかる。
何故、直接被害を受けた訳でも無い人にこれ程の憎悪を向けられるのか。
この凄惨で酷い事件が事実だと知り衝撃を受け、50年経っても大して変わらない現状に更に衝撃を受ける。
登場人物の行動に納得のいかない部分はあったが、それは当事者にしか分からないので何とも言えない。
終始、鈍痛のような嫌な雰囲気に包まれた、重いけど見応えのある作品。