1967年デトロイトで、人種間の軋轢から発生した大規模な暴動と、そのさなかで警察によって行われたモーテルでの黒人虐殺を描く映画。
脳筋警察官が喋る言葉が「銃はどこだ！」と「殺すぞ！」大体この二つ。
あとの時間で黒人達を殴り、黒人達は恐怖で泣き叫ぶという、まるでバイオレンスなリズムゲーみたいな様相。
黒人居住区で暴動の鎮圧にあたっていた警察は、ちょっとした誤解からモーテルに狙撃主がいると思い込む。
客達を部屋から引きずりだし、壁に向かって立たせ「お前達が庇っている狙撃主を出せ！」と恫喝。
何のことか分からない客達は「知らないです！知らないです！」の一点張り。
結果、小突かれて、ぶん殴られて、銃を突きつけられ「殺すぞ」と脅されて、でも「知らないです」と泣き叫ぶことしか出来ない地獄の膠着状態が延々40分続く。
なかなかハードな作風で二回観るのはしんどいけれど、見応えはゴリゴリにありまくり。
ただ、壁に並ばされて殴られてる内に、どいつがどの黒人だったか、見分けが付かなくなるのが難点。
アンソニー・マッキーは分かるんやけど。
