さすがキャスリン・ビグロー
信頼できる男や
エイヴァ・デュヴァーネイとかのポリコレ監督が監督してたら確実に当時の法律ガー、民意ガーとか言い訳しまくってあくまでも黒人は悪くありませんよ!被害者ですよ!的な形で描かれていたであろう内容になってたんだろうな…
でもビグロー兄貴は黒人だからと差別する側の人間も、黒人であることを受け入れた上で悪行を重ねていく側の人間全部きちんと描いているんだよね。人類皆悪人となりうるし、善人にもなりうるという危険性を極限まで描き切った。もう夢の映画ですね。
ただ、これはドキュメンタリータッチではない。
ビグローの兄貴も、スタッフの兄貴たちも、たむらまさきさんの撮影を、小川紳介の映画を、山形を、三里塚を、何も見ていないのでは?