完全なる胸糞映画。
当時のデトロイト全体の雰囲気からギュギュッとモーテルに集約されていくまでのテンポがよく、それぞれの人物の特徴がちゃんと理解できた中で事件が起こるのでそれだけ恐怖が伝わってくる。
しかしモーテルのあのクソ警官だけが異常なんじゃなくて、この作品けらはその外側に連綿と続く暴力の存在を感じるから本当に気が滅入るし、キツい。
しかも警察内部や司法の場においても彼らは十分な制裁を受けていない。
現在でも当時と変わらず差別はあるし、人間の本質的な暴力性に対して相変わらず無力である。
あーなんて無力なんだ…