このレビューはネタバレを含みます
ゲットアウトとどっちにしようか迷って、ゲットアウトが怖そうだったのでこっちを借りましたが気分悪くなりました笑。
取り締まりを受けている時の緊張感、判決のやるせなさなど、見ててイライラしましたね。こういういきすぎた正当防衛が裁判で無罪判決にされるなんて…。気づいたら映画そっちのけでスマホ片手にウィキペディアで事件の真相を見てました。
しかもこういう事件が今もなお起きてるなんてとんでもないですよ。黒人を奴隷とする文化がアメリカに根付いて約400年ほど経つらしいです。最近は昔と比べて黒人の人権や共生が望まれる空間が形成されていってます。この文化の変化が馴染むまでにはまた400年ほどの年月がかかってしまうのでしょうね。まぁこれ以上黒人差別というテーマを追求したらこの映画から話がそれるのでやめときます。
映画に関しては中立役のジョンボイエガと悪者役のウィルポールターが素晴らしいですね。ウィルポールターはレヴェナントの印象が残ってたので悪役になりきれるのかなと思いましたが、終始発狂させてくれました。
ジョンボイエガはやっぱり中立的な役してますね笑笑。彼を悪者にした映画はあまり見たくないです。悪者だとしても信念を持ったピカレスクを感じれる存在であってほしいです。お前が犯人だと白人の刑事に誘導尋問されてる時の表情が凄かったですね。
あと映像の撮り方が緊張感を倍増させてますよね。警官の一人が尋問の際に黒人を間違えて撃ち殺してしまった時のカメラのズームはさすがだなと思いました。
一つ気になったのが、なぜ競技用のピストルでふざけていたということを伝えなかったのかということです。実際の事件ではこの競技用のピストルすら発見されなかったそうです。この狂気の沙汰で、事実を言っても意味が無いということを考えたのかもしれませんが、それに代わって嘘を言って…。バレたらそれこそ怪しまれますよ。なんでそんなことをしたのかということがちょっと分かりませんでしたね。解説してくださる方がいらっしゃいましたら是非コメントよろしくお願いします。