「闇の実録警察24時。」
1967年のデトロイト暴動の最中に発生したアルジェ・モーテル事件を題材にし実録作品。監督は実録系映画でお馴染みキャスリン・ビグロー。てか最近知ったんだが監督女性だったのか。これもそうだが、前2作見てると女性でよくこんなエグいもん撮ってるなとビビる。
一個の暴動をきっかけにカオスと化した街デトロイトで起きた一夜の事件が主に描かれる。とにかく暴力警官へのヘイトが凄い。ゲームとか言ってやりたい放題尋問し、挙句には何人か殺してしまうからね。しかもこれ実録だから誰かが助けに来るとかそんなんないからね。この暴力警官達へのヘイトは残念ながら解消されるコトは無い。警官達にも派閥があったりしてるから余計ヘイト溜まるわ。
群像劇の体を成していて、前半部分はモーテルで取り調べを受けた連中の何人かはその事件が起きるまで、人となりを描いているので感情移入度も高い。
とにかく見てて疲れるし気分が良いモノではないし胸糞度も高いが、臨場感と緊張感は随一。これぞ映画を見たって感覚だった。
—————ここからネタバレ—————
あの警官達が無罪になるのがめちゃくちゃムカついたわ。3人のうち2人はまだ告白したからまだしも、リーダー格のヤツなんて反省もしてないし、なんだったら被告人達煽ってたしな。誰かコイツ殺してくれないかなとすら思った。最近でもトップレベルの胸糞人物。
