Ryoko

デトロイトのRyokoのレビュー・感想・評価

デトロイト(2017年製作の映画)
4.3
2時間半をを感じさせない臨場感、緊迫感はさすがキャサリン・ビグロー監督。
人種差別というカテゴリーのみならず、人々の心の中で潜在的に存在する憎しみや差別意識、攻撃性は本当に恐ろしい。

「なぜ黒人たちは真実を話さないのか」
この映画を見ていていちばんモヤモヤしたところだった。真実を言えば解放されるだろうに。
そこには、何を言っても信じてもらえないという諦め、白人警官たちの想定に反する真実を語ったところで逆上される可能性もあるという恐怖があったのかな。
相互不信による負の連鎖。差別は人の心も言動も不自由にするのだ。
Ryoko

Ryoko