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デトロイトのnanakumaのレビュー・感想・評価

デトロイト(2017年製作の映画)
4.0
今現在においても心の深いところで差別はなくならず、だからこそこういう映画が今でも必要なんだろうと思う。
ポリティカルコレクトネスなんていう言葉が生まれたこと自体、本質的には差別がなくなっていないことを表している。
差別がなくなればそんな考えそのものが必要ないはずなのだから。
そして、むしろポリコレによって差別的な何もかもを抑制することによる反発からか、深層心理でより一層強烈な差別意識が養成されている気がする。
もちろん一部の人(白人至上主義の人など)において、だけれど。

現代の日本では、そもそも島国であることや難民をほとんど受け入れていないことなどから基本的に日本人以外の人と関わることなく生きてきた人が多く、「人種差別」ということがあまり身近に感じられず、歴史の授業で学んだり知識として知っているくらいの認識でしかない場合が多いけれど、少子高齢化による労働人口の不足から、日本経済を維持するには外国人労働者を受け入れないといけない時代が来ると思う。
その時に、きちんと平等で公平な社会であれるよう、日本人もきちんと学習することが必要なのではないでしょうか。
そういう意味では日本人にも見てほしい映画だった。
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