ざきを

デトロイトのざきをのレビュー・感想・評価

デトロイト(2017年製作の映画)
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なにがこれから起きるかわかる映画って面白くないものが多いけど、これは違う。
なにが起きるかわかるから、なにが起きるか知っているから、先を知りたくなくなる。そして起きた出来事を見て、正義の無力さを突きつけられる。これまでに無惨な事実があろうか。

頼むからその選択はしないでくれ、頼むからその行動はとらないでくれ、そう何度も何度も願った。だが悲劇は起こっていく。

人々を守るための隣人でなければならない警察官が、権力を振りかざし、守るべき者を身勝手なゲームのように殺していく。
絶対にこんな役誰もが受けたくないような役を受けたウィルポールターには脱帽。彼の演技は非常に良く、今に至るアメリカの闇をしっかりと見せつけてくれている。彼の好演が今アメリカで起きていることの問題提起をしてくれている。

Amazon primeでダウンロードして、通勤の合間合間に観て正解。この映画、一気に観るには私にはかなり辛すぎる。重い話だと知って覚悟はしていたが、それでも苦しすぎた。映画館で観た人、一気に観た人は凄い。

「Joker」ぶりのスコアのつけようのない映画と出会った。間違いなくスコア5の作品なのだけど、簡単に点数をつけることのできる題材ではない。非常に辛く苦しい事実。誰もが一度は観るべき映画。
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