デトロイトの作品情報・感想・評価

デトロイト2017年製作の映画)

Detroit

上映日:2018年01月26日

製作国:

上映時間:142分

ジャンル:

3.9

あらすじ

「デトロイト」に投稿された感想・評価

全般的に記憶に残る
素晴らしい映画でした
演者の演技が素晴らしく
本当に憎たらしく見えます
デトロイトで起きた実在の事件
黒人も暴動起こしそこは
問題だ 実際治安悪くしてるし
でも映画は完全警察わるし
そこに正義無し それが実話とは
ラウぺ

ラウぺの感想・評価

3.8
女性監督とは思えない硬派な題材で映画を作ってきたキャスリーン・ビグローの最新作。
「ハート・ロッカー」や「ゼロ・ダーク・サーティ」などヒリヒリするような緊張感と乾いたリアリズムが一つのスタイルとなっていますが、今作はおそらくそれが最高潮に達したといって差し支えないと思います。

最初に奴隷解放後の黒人の置かれた状況をキャプションとポンチ絵?で説明し、本編に入ってからは暴動のきっかけとなった手入れの様子、その後暴動の拡大とマクロ的に全体像を描いておきながら、徐々に登場人物達へ話がクローズアップしていく冒頭のシークエンスの巧みな語り口に舌を巻きます。
気が付くと舞台が問題のモーテルに収斂されていて、ただならぬ緊張感に支配されていきます。
事件が起きてからの「衝撃の40分」は宣伝に偽りはありません。
映画館から逃げ出したくなるような緊張の連続はその場に居合わせるかのような臨場感とともに、強烈なトラウマとなることは必至です。

題材が題材なので、吐き気を催すほどの不快感や怒り、トラウマ級の後味の悪さなど、決して楽しい系の映画ではありませんが、そのインパクトは他の追従を許しません。
この映画の根底にあるのは理不尽な差別への強烈な怒りです。
これをダイレクトに描くことで現実を直視し、問題を告発することこそが、作品のテーマなのでしょう。
もちろん、映画に描かれているものは(相応の公正さで描いていると感じるものの)一つの作品として再構成されたものなので、現実に件のモーテルで何が起きたのか?という点はまた別に考える必要もあるでしょうが、そこに根差した差別の根本的問題は、本質的には否定のしようもない事実だと思います。

事件から50年が経っても同じような警官による黒人への暴行事件がたびたび引き起こされるアメリカでは、移民の出身国を「shithole」などと言ってしまう大統領がいる一方で、このように恥ずべき歴史をタブー視せず、告発していく映画人を輩出するところなど、やはりそこがアメリカのアメリカたる所以でもあるのでしょう。

トランプとポピュリズムに席捲されつつある現代にこそ、観ておくべき映画だと思います。
かずお

かずおの感想・評価

4.1
キャスリン・ビグロー は、絶対見なければいけない監督の内の一人。
2018 12・14 観賞
おいおい!
そりゃあないだろ❗
最後のラリーの歌で少し救われた。
ウィル・ポールター君はいい役者だね。
重い内容
良い人と悪い人は肌の色関係ないのに、色だけで勝手に決めつけられ、権利すら与えられない
日本では全然感じないことだけど、アメリカでそれが当たり前だったこともあるんだなと感じた

・とっかかりを作ってしまったのはモーテルにいた人のやらかしだから…背景として色々あるのは分かるけど…
・最後の警察のニヤリが語ってる
権利と職に守られてる、何してもいいんだと
一部の人間
・序盤が少し分かりにくい、混乱は伝わってきた
mai

maiの感想・評価

5.0
パンドラの箱を開けてしまったような心境。

今年観た作品の中で最も胸糞悪く、辛いものだった。
だけど、知っておくべき事実。

差別も銃も日本にいるとほぼ無縁のものなのに
世界では問題が絶えない。
そのギャップに心が追いつかない。

誰も虐げられない世界が来て欲しいなんて偽善のような言葉だけど
切に願ってしまう。

このレビューはネタバレを含みます

後から感想記入
めちゃくちゃすごかった。

見ていて腹が立ちまくって腸煮えくり返って、緊張感、ストレスが半端じゃない。疲れた。。。映画の登場人物と一緒にこっちまで心が傷ついたよ。。。

とにもかくにもデトロイト市警役のウィル・ポールターが凄まじすぎる。あの目がやばい。目がギューン!ってなってて恐ろしい。

この演技すごすぎん!?

怖すぎた。



でもこういう、目がギューン!ってなる人ってちょくちょくいるよね。

集団(制服)である
与えられた役割に入り込んでいる
権力(暴力)を一方的に有している
差別意識がある

そういう様々な理由によって人は、目がギューン!となる。

人間の目じゃなく鬼の目、ロボットのような目になる。



自分の思い出。
2年前くらいに、ハロウィンの渋谷を撮影がてら見に行った。
ずっと歩きながら撮影していたカメラを、たまたま警察に怒られている派手な車があったので、すれ違いざまににちらっと向けたら、、、

その警察官がツカツカツカ!とこっちに向かってきて、俺のカメラをむんずと掴んで一言

「見世物じゃないんだからさ!!!!!カメラやめようか!!!!!」

と怒鳴ってきた。。。


いくつか自分の意見を書くと、まずは、ハロウィンではしゃいで怒られるヤンキーはある種ハロウィン名物の見世物だと思う。
面白みがあるから撮影しただけ。

あと、たとえ見世物じゃなくても、そこは公道なので撮影はしても良いんじゃないのかなー。

あとは俺は警察官を撮りたかったのじゃなくて、ハロウィンで混雑してる渋谷の街を撮りたかっただけだから、30分とか歩きながらずっと撮ってて、ちらっとそっちを向けただけだし。。。(しかも公開もしてないので、肖像権とかも関係無いと思うしねぇ。)

一番腹立つのはその警察官、その派手な車の持ち主には半分無視されてぞんざいな態度を取られていて、それで腹が立って俺らみたいな逆らわなさそうな一般人に絡んできたんだと思われる点。

正直、渋谷の街で誰よりもはしゃいでたのはヤンキーでもコスプレの若者でもなく、警察官やもん。

マジでいろいろ文句はあるんだけど、あの警察官の目はかなりギューン!!!となってた。
ヤクザよりもヤンキーよりも、何よりも怖かった。


制服や、与えられた役割が、その人の目をギューン!!!とさせるんだと思う。

その警察官だって、休日の普段着のときやハロウィン以外の平日の時にみだりに一般人にオラついたりはしてないと思うし。



また違う話で、この映画に共通する人間の心理で、

自分の奥さんが電車に乗った時に、野球部の高校生が何人か席に座っていて、通路に荷物をドッサリ置いていた。荷物が置いてるので向こうにいけなくてちょっと困ってたら、その姿を見た高校生達が意地悪そうな顔してニヤニヤしてきたらしい。

この場合は、集団(学生の制服、野球のユニフォーム、坊主など)、権力(暴力)を一方的に有している(若いしスポーツをやっているので強い)、女性蔑視という差別意識、などの要因によって、個人としての人間性が消えてしまって集団意識という個性になってしまった例だろう。
(まぁあとは大抵の男が持っている抗えない心理[ワルぶりたい]という本能もあるかもしれない。)

そいつら絶対1人で電車に乗ってたら大人しく乗ってると思うんだよね。荷物も通路に放り投げたりしないと思うし女性をニヤニヤ見たりしないはず。

それが、集団になると個々まで醜い人間性にまでなってしまう私達が怖い。


集団の怖さ。
警察だって学生だって、スーツ姿のサラリーマンですら3,4人いるとなんかちょっと怖い。



デトロイトで描かれてるアルジェ・モーテル事件は主には黒人差別と殺人事件なので、上に挙げたような体験談とは比べようもないほどの酷い悲劇なんだけど、だれもが経験したことのあるような普遍的な問題でもあって、ほんとすごかった。。。

集団(制服)、与えられた役割に入り込んでいる、権力(暴力)を一方的に有している、差別意識がある。こういう場や人たちは避けるべしだね。どんな人でも飲み込まれてしまうのも仕方がない。自分もそうはなりたくないし意識しなきゃなー。。。
Rena

Renaの感想・評価

4.1
レヴェナントの時とは正反対
ウィル・ポールターのあの狂気...

イヤな奴全開で もう嫌悪感しかなかったですが、あの演技は感嘆に値すると思いました。
そして、正直 これほどまでにも強烈な作品だとは思っていませんでした。

発端はある悪ふざけからですが、

『 暴力・脅し・捏造・差別 』

全てにおいて 程度が甚だしい。
ここまで卑劣になれる人格に唖然とし、彼等は本当に同じ人間か!? と思うほど。
とにかく "横暴・残虐" 行為が凄まじく、思い込みと過信から当たり前のように振る舞うその有様がふてぶてしい。

この様相は " 時代的なもの!" と思い込みたかったのですが、
1967年の暴動時と今、同じことが繰り返されていると感じるのは気のせいでしょうか。
いろいろと釈然としない部分もありますが、残念ながら『 これが事実であり現実か...』と、自分を納得させました。

差別する側 される側
そして、中立的な立場...

鑑賞していていい気分ではありませんでしたが、それは俳優の方たちも同じだったはず。
どの立ち位置でも演じるのは難しいし辛かったと思いますが、全身 全霊 全力 の演技が伝わってきました。

これは素通りしてはいけない
そして 私自身、もっと覚悟を決めて臨むべき作品でした。
私が感じた恐怖など取るに足らないものですが、それでも本当にしんどい 142分間 でした。
でも、最後まで鑑賞したからこそ沸き上がる感情や感覚もある!

観てよかったです。
1967年のデトロイト暴動中に、警察隊への狙撃発砲容疑のかかったモーテルの宿泊客達と、取り調べた警官達との間で起きた陰惨な事件を描いた社会派サスペンスフルドラマ。事件シーンがとにかく長く「いつになったら諦めてくれんの?」という被害者側の当事者気分を存分に味合わせてくれる。イギリス人らしい独特の顔立ちが好みのウィル・ポールター。非道い警官役にになりきって憎まれ役を好演。嘘つき、身勝手、考え無しの素晴らしい悪役造形。事件に立ち会った黒人警備員役のジョン・ボイエガ、ちょっと取ってつけたような主役感。その後のまさかの容疑者扱いには、自分ごとのように「えっ?嘘でしょ?」となる。何しろよくも撮ったりデトロイト暴動。臨場感が見事。キャスリン・ビグロー監督は史実ありのまま描こうと思ったんだろうが、結果、未だ続く黒人差別を救いなく、白人への憎しみ煽るような演出に。世相的に本作きっかけで何か起きやしないかちょっと心配を覚えた。
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