きき

ワンダー・ウーマンとマーストン教授の秘密のききのレビュー・感想・評価

3.5
DCコミックスの「ワンダーウーマン」の生みの親で、嘘発見器を発明した心理学者、ウィリアム・モールトン・マーストンの話を、ルーク・エヴァンス主演で映画化。

20年代、ハーバード大学で心理学を教えていたウィリアム(ルーク・エヴァンス)とエリザベス(レベッカ・ホール)のマートン夫妻は、生徒の中から助手を募集する。
そこで採用したのは活動家の娘、オリーヴ(ベラ・ヒースコート)だった。
三人は急速に距離を縮め、次第に愛し合っていくが、周囲からは奇異に映り、大学を追われることになる。

というお話。

ずっと観たかった本作、漸く鑑賞…!
公開するの待ってたんだけど、いつの間にか配信スルーされてたね…確かに内容はど派手なものではないけど。

ワンダーウーマンの作者、それだけで惹かれる内容なのに、その作者が実はちょっと現代でも特殊な結婚生活を100年近く前に送ってた、ってだけで、これも素晴らしく惹かれる内容だった…!

現代だからこそ、ポリアモリーという言葉が知られてきたわけだけど、それでもまだまだ浸透するには時間がかかりそう( ´ω` )
ただ、本作はそれとも少し違う気もするんだけど。

想像してた内容よりずっと破天荒で、ずっと愛に溢れていた…!

何を持って異端者で、異常だと人は判断するのか。
それは"自分と違うから"、だろうけど、何も変わらない、むしろ普通と自らを呼ぶ人たちよりずっと崇高な人生じゃないか。
確かに三人で関係を持っている、というのは少し変わっていると思うし、一夫一妻制の世の中だからね、奇異には映る。
でも、互いを愛し、必要し、支え合っているの明白で、とにかく幸せそうなんだよ〜
だから、異性愛者で浮気を繰り返す人、DVやネグレクト、ハラスメントをする人間よりずっと普通であり、そちらのほうが異端者で異常だと思った。

それにしても、嘘発見器の発明者が作者なんて
驚き!
嘘発見器=ヘスティアの縄なんだね!
そこに心理学も反映されていて、だからワンダーウーマンは深いんだね…好き…

そしてベラ・ヒースコートはやっぱりお人形さんみたいで可愛い♡!
ルーク・エヴァンスも相変わらず素敵だし、レベッカ・ホールの意思の強そうな顔もいい。

記録 : 2020年261本目。
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