天才フラメンコダンサー、サラ・バラスの
挑戦を追ったドキュメンタリー。
サラは自分は音楽家のようだというシーンもあったけど、確かにサラの踊るフラメンコはサラ自体が楽器のよう。
私が想像していたフラメンコをサラは覆していく。
ファルーカと呼ばれる、主に男性が踊るスタイルのフラメンコを、サラはスーツで凛々しく踊る。
NY公演では、ローリング・ストーンズのサックスプレイヤー、ティム・ライスとも共演、その挑戦がまた新しい音楽をうんだ。
仕事観という視点からみると、チームを組むのに大事なのは、必ずしも能力ではなく、同じ方向に同じ熱量で臨む姿勢だということを思った。
熱が高まったとき、人は無心になり、次の扉が開かれ、高みに至る。
その扉にも気づかない人生なんてつらまない、耐えられない。
サラは次々と自分を追い込みもしながら、扉をあけていく。
フラメンコに限らず、どんな道を進んだってそうだとサラは言う。
同じ女性として、努力と情熱で人々を魅了しながら、まっすぐ愛に生きるサラはかっこよく、美しいと思う。憧れる。