あられ

監獄の首領のあられのネタバレレビュー・内容・結末

監獄の首領(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

刑務所内の話がメインだから、悪い奴ばかり出てくるw 刑務所にいながら金を稼ぎ、刑務所長や刑務官を買収して配下にしてしまう首領w 刑務所内の囚人たちはあらゆる分野のエキスパートがいて、優秀な犯罪組織ができあがっている。しかもアリバイ完璧な完全犯罪w 実写より漫画やアニメにしたらめっちゃ楽しそうなストーリーです。ラストは韓国らしいwちょっと納得いかない😰



ソウルのある刑務所を手中に収める囚人の首領イクホ。総長と呼ばれている。所長も看守も周りの囚人たちも全てイクホの手下だ。刑務所はイクホ王国と化しており、まるでホテルにいるかように優雅な暮らしだw 役割や権力構造、序列はしっかり決まっている。外には出られないはずの囚人たちは、刑務所を最大限利用して完全犯罪を行う。

その刑務所に、不祥事を起こした検挙率100%の死神と呼ばれるユゴン元刑事が収監される。元刑事であるユゴンに恨みを抱く囚人も多く、ユゴンは刑務所に入るなり何度も騒動を起こす。彼はイクホに目をつけられ、仲間になる。そして何かとイクホの手助けをし、次第に気に入られるようになる。

イクホは頂点に君臨するために飴と鞭を巧みに使い分ける。内にも外にも巨額の賄賂を配る。裏切り者は首吊り自殺にみせて殺害。目玉をくり抜いて食べる行為や電動カッターで腕をブチ切る方法で囚人たちを怯えさせる。敵対した囚人に至っては、他の刑務所に移送されるという偽辞令で外に出し、車で轢き殺す。イクホに楯突いた局長や刑事(ユゴンの上司)はごみ処理場で粉砕する。

新聞記者であるユゴンの兄は、刑務所が犯罪の温床と気づき、ユゴンに捜査を依頼していたが、ユゴンは取り合わなかった。その兄が計画的に殺され、ユゴンは上司に刑務所の捜査を持ちかけるが、スケールが大き過ぎると却下される。ユゴンは、自ら刑務所に乗り込み、事件を暴くこととなる。

ユゴンはイクホの信頼を得ていた。警察はイクホたちが外に出た時に一網打順する計画をたて、ユゴンがイクホの目を盗んで場所をリークする。しかし、奉仕活動でユゴンが外に出たことで、勘のいいイクホは薄々気づいており、ユゴンの計画は失敗。上司はごみ処理場で粉砕されてしまう。

ユゴンはイクホに正体がバレて絶体絶命。イクホはユゴンの兄を殺したとユゴンに教える。イクホは歯向かう所長を殺し、ユゴンが所長を殺して自殺するという筋書きに。ユゴンがイクホの子分の囚人たちに首を絞めてつられそうになった時、ユゴンを助けるため一人が何気に電源を消す。逃げ出したユゴンは刑務所を放火する。刑務所の大火災で警察が押し寄せる。囚人が逮捕されるってw

最終決戦。塔の上に立つユゴン。塔に上がっていくイクホ。「敵が現れたらまずボスを射止める」ユゴンはイクホの口癖を唱えるw ユゴンとイクホの一騎打ちw 投降しろと叫ぶ警察にイクホは「とっとうせろ!ここは俺の島だ。俺が作った俺の世界なんだ。誰にも渡さない」イクホを殴り倒し、殺そうとするユゴンを止める警察局長。ユゴンがやめると、逆にユゴンがイクホに殺されそうになり、イクホは囚人たちの目の前で、スナイパーに射殺される。

ラスト、おとり捜査なのにやり過ぎだと許してもらえないユゴン。(腕切り落としたし、放火したし) 再び収監される。イクホが着ていた模範囚の囚人服姿のユゴン。そして実に晴れやかな表情。トップを倒したユゴンがイクホの後釜になるような嫌な終わり方w



(スターチャンネルEX-DRAMA&CLASSICS)
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