すず

ありふれた悪事のすずのレビュー・感想・評価

ありふれた悪事(2017年製作の映画)
3.5
「普通の人は正義に殺される。」
なにこの怖いキャッチコピー( ꒪⌓︎꒪)

ヒョクさんとヒョンジュさん、ドラマ版タチャの大好きなコンビ!
なのにこの映画では全っ然いいコンビじゃない( ・᷄-・᷅ )
汚職、賄賂、色んな汚いものの詰め合わせ。
熱血漢で正義感の強い刑事が国家に目をつけられ、汚職に巻き込まれるっていうお話。
犯人のでっち上げとか証拠の捏造なんてもんは韓国映画ではよくあるし、その辺りは観てる方も黙認だよね。
弱みに付け込んで上手く取り込み、あっという間に自分の「従順な犬」にしてしまう。
それに気づいた時にはもう手遅れ、自分も共犯者になってしまっている。
今まで真面目に働き、後ろめたい事なんてなかった男が一瞬にしてこんなんなっちゃうなんて怖すぎる。

キャッチコピーの通り、普通の人は殺される。
不正を暴こうとしていたサンホさん演じるチュ記者は、普通であったが故に殺されてしまう。
捏造が当たり前の世の中で、真実を知る人間は邪魔になる。
やりきれないよね(´•ω•`)
自分に危険が及んでも強い信念を持っていたチュ記者はとても素晴らしい人だった。
「自ら倒れなければ、誰も俺を倒せない。」って呟くシーンは鳥肌ものだった。

時代背景が分からなかったから読めない部分も多々あったけど、汚い人間がのうのうと生きてるって部分では今と同じ。
正直者が馬鹿を見るし、非常識な人間ほど堂々と生きてる。
そもそも正義って何なんだ?
普通に生きているのがバカバカしく感じたよ。

韓国映画が好きな人なら「ありふれた悪事」ってタイトルに納得したと思う。
すず

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