アンナ・カリーナに次ぐゴダールミューズ、アンヌ・ヴィアゼムスキーの自伝的小説の映画化。
ヌーヴェルヴァーク好きとしては一刻も早く観たかった作品!
インテリでありつつアヴァンギャルドな映画人、ジャン=リュック・ゴダールという人物を初めて知ったのは大学のフランス語の授業で『気狂いピエロ』を鑑賞した時。
鮮やかな色彩、文学作品から引用された詩的で難解なセリフ、斬新なカメラワーク……ハリウッド映画ばかり観てた19歳の私は衝撃を受けてすっかり虜になってしまった。
そしていろんな作品を観て掘り下げていくうちに、彼に関してはどこか孤独で神経質なイメージがつきまとってきた。
で、本作を観ての第1印象…
ネチネチ
気難しい
頭でっかちのカッコつけ
母性本能をくすぐる気弱さ
…そういうゴダールの人間性をルイ・ガレルが見事に演じて、本人じゃないかと思うくらい上手かった!(ハゲ具合もw)
うーん、やっぱり5月革命以降のゴダールってマオイズムまでファッションにしてない?とすら思ってしまうなぁ…
そしてアンヌを演じるステイシー・マーティンの60sファッションの可愛さ♡
カラフルチェック、キャスケット、ポロシャツ、オフショル、ミニスカート…もう全部好き!!
ゴダール関係なく、これだけでも観る価値アリだと思う。
途中、ベルナルド・ベルトリッチと仲違いするシーンがあるけれど、そのベルトリッチのヌーヴェルヴァーク・オマージュ満載作品『ドリーマーズ』(2003)にルイ・ガレルが主役の1人として出演してるのがなんとも皮肉!
偶然なのかな〜…気になる。
ゴダール・コンプレックスなのに本人にあんなに罵られて、あぁ可哀想…
アンヌはこんなゴダールにあんなに辛抱強く従順で、、いい奥さんだなぁ。
ツンデレの私だったらああはいかなそう…
アンナ・カリーナ バージョンも観たくなる〜!
あ、あと、ヌードシーン、ルイ・ガレルまで全くの無修正でブラブラさせてるので不意打ち食らいましたw