万人から共感を集める映画がいい映画とは限らない。
賛否両論あって、好みが真っ二つに分かれる作品なんちゅうのは、ずっと語り継がれたりするものだわ。
巨匠ゴダールさんが変人で変態で薄気味悪くて、そしてとてつもなく人間臭いというお話。
しかし、一周回ってかわいいなぁと思ってしまえたりもする。
嫉妬深いし、単なる駄々っ子だし、まるで子供そのもの。
彼の遺した作品たち云々は置いといて、天才と普通の人はなかなか上手くいかないのも当たり前。しかしながら、凡人じゃないからこそ今にも語り継がれる作品を遺せたのだとも思う。
商売人や政治家ではなく、あくまで彼は芸術家。理解されなくてもいいんだわ、きっと。アタシは好きだけれど。
様々に美しいシーンやセリフが込められていて、綺麗な写真をパッパッと見せられているような瞬間があります。これこそゴダール映画のオマージュといった感じで良かったです。
無修正画もおぇっとならずにさらっと見せるあたり、さすがおフランスです。