ミク

テキサスタワーのミクのレビュー・感想・評価

テキサスタワー(2016年製作の映画)
4.5
銃というのは遠い存在。フィクションの世界でしか存在しないもの。スリルがあってカッコいいなーなんて思ってしまう事もある。

1966年8月1日米テキサス大学で起きた銃乱射事件。当時、実際に事件に関わった当事者の証言をベースに、当時の映像と新たに制作されたロトスコープ映像を組み合わせてのドキュメンタリー。アニメーションゆえに非現実的な印象を受けるのかな?と始めは思ったけど、やっぱり当事者の発言は間違いなく本物で感情がストレート伝わってきて、恐怖に怯えました。

模倣犯になるので、ニュース報道などに対して犯人の名前をあげるなと抗議があるように、本作も犯人の描写は一切ないのが特徴的。名前だけは出てましたが。後世に残していくべきことは、悲惨な事件で失われた命一人一人の名前であり、負傷者たちの深く傷ついた心境なんだなと思った。

2018年に同じテキサス州で10人が亡くなる銃乱射事件が起きたのも記憶に新しい。銃社会と軍需産業が大きく関わってるのかな?と疑問。軍需産業に関与してると思うと、日本は銃なくて良かったなんて軽んじた事は言えない。
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