矢吹健を称える会

26年の矢吹健を称える会のレビュー・感想・評価

26年(2012年製作の映画)
2.5
 最初のアニメ・パートの残虐描写は光州事件なるものの衝撃をわかりやすく伝えてくれていると思うし、チン・グ(母親に切られて傷跡がつくというのが良い)やハン・ヘジンらの佇まいもいい感じで、その後を期待させる。しかしどう見てもこの連中、事をなすにあたって何にも計画しておらず、全部行き当たりばったりで、しかもそれが面白くない。どうするんだよこれと思っていたら最終的に気合一発みたいなノリになり、みんな泣いたり叫んだりしはじめる。あー始まった始まったと。
 それからイム・スロンという、事件で姉を亡くした青年が出てくるのだが、この人の扱いが中途半端でノイズになってしまっている。

 ハン・ヘジンが使う改造銃のアイデアは素晴らしい。そう思っていると、終盤で普通のライフルになってしまうのだから困ったものだと思う。