「光州事件で親を亡くした遺族(2世)が26年の歳月を経て集まり、当時の大統領の暗殺を企てる」
社会派エンターテイメントとして素晴らしい出来で、何より怒りと訴えかける熱量が尋常ではありません。
1980年の光州事件の当時のことはプロローグとしてアニメーションで表現していて、これがとにかく秀逸、冒頭から観る者を強く引き込みます。
遺族達がどのような因縁をもって元大統領暗殺計画に加わるのか、
厳重鉄壁な警備をかいくぐって彼らがどのように計画を実行していくのか、
無駄を描写を極力削ぎ落とし、終始手に汗握る復讐劇。
制作参加への反対を押し切り出演した俳優達の渾身の熱演にも感動です。
「1987」「タクシー運転手」を観られれた方は、この作品もぜひ拝見して欲しいですね。紆余曲折の制作背景もありまさに執念で完成された作品です。
ただクライマックスの顛末は、観ていて本当に胃がキリキリします…。