そっか。これってたった1日の話なんだ。
作品としては104分なのに、ものすごく長い1日に感じてしまった。
人の生死は1分、いや1秒先でもどうなるかはわからない。
私も、あなたもいつ死んでしまうかはわからない。
自分の愛する人、家族が脳死と判定された場合、どう決断する？
もしかしたら目を覚ますかもしれないという希望を持って治療を続ける？
それともドナーになり、誰かの身体の一部として新たに生きていくことを望む？
淡々と説明する異色コーディネーターに対して、声を荒げてしまう家族の気持ちはすごくわかる。
だって、受け入れられないことだから。
淡々と説明する事は必要。だけど、心に寄り添えるような人でありたい。
そう思いながら鑑賞していた。
序盤の波の様子はとても美しいと感じた。
しかし、ラストの朝を迎え徐々に陽の射していくあの瞬間がとても美しく感じた。
