基本的にはB級ホラーのノリなんだけど、どこかノスタルジックさを感じさせる画作りとビジュアル的なグロさが、まさにB級!(褒めてます)って感じで良い。
単なるグロいクリーチャーが出てくるだけのホラー映画とは一線を画しており、カルト宗教と終末思想を持ち出してくるアイディアが面白い。ただ、カルト宗教と重要登場人物との関連性に関する描写が少ないし、ある特定の場所を舞台に展開するため、ストーリー的な動きの弱さは否めないが、体感時間120分超に感じさせる恐怖感と地味に凝っているVFXといったビジュアル的な強度は特筆すべきもの。また、劇中に登場する無線音といったSEやフラッシュが効果的に使用されており、やっぱりホラー映画は音とビジュアルのインパクトが重要だ!ということを再認識した作品。