｢タランティーノは編集の天才、色んな映画のシーンを切り貼りして見事に一本の映画にしちゃう｣と町山智浩氏は言いましたが『ザ･ヴォイド』は色んな映画をそのまんまパッチワークで繋がりも何も無く切り貼りしたぶつ切り映画。
『ミスト』『物体X』『エイリアン』『ゾンビ』『サンゲリア』『ヘルレイザー』その他諸々。
三角カルト集団は主人公達を病院に閉じ込める為にしか存在してないし、病院が舞台でドクターがボスキャラって『ヘルレイザー2』
ドクターが何か哲学的な？事言うのもピンヘッドっぽい。
地下でゾンビが出て来るシーンで顔面を棒で突き刺して顔に大穴が空いてるゾンビは『ヘルレイザー･ワールド･オブ･ペイン』に登場予定だった顔面に槍が突き刺さったアナーキーなデザインのセノバイド｢スパイク｣にインスパイアされたモノ？
クトゥルーみたいに異次元に行けばとりあえずハイおしま～いって言うのも安易すぎる。
『未体験ゾーンの映画』の作品チョイスは毎年素晴らしくて自分の様なボンクラ映画ファンには有難いですけど、コレをやるならもっと他にやるべき作品が有るのでは...と思ったのでした。
