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マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)のriikoのレビュー・感想・評価

3.5
「フランシス・ハ」や「ヤングアダルトニューヨーク」の監督のNetflixオリジナル作品。
芸術家の父親を中心に振り回される異父母兄弟3人の物語。

キャスティングはとっても豪華。
もはやFilmarksには名前の記載もないけど、ちょい役でアダム・ドライバーも出てくる。

それにしても、肉親ってあんまりお互いのこと知らないよな。
3人とも駐車のシーンがあるけど、誰も駐車場所が見つからなくては他人に当たり散らしている。
けれど、序盤ではこういった激情的な一面は殆ど肉親同士では見られない。

それが、すれ違ってきたお互いの人生を分かち合うに連れて、
兄弟同士で罵り合ったりして互いの内面をさらけ出していくようになるっていう、
この「結局は肉親同士で遠慮がない」感は観ていてほっとする。
姉の過去の虐待事実を知った兄弟2人がキレて車をぶっ壊すシーンが特に好き。

最初のシーンで長いこと駐車できずに荒立っていたアダム・サンドラーが、
終盤でさっと駐車して意中の人を捕まえに行く姿が合ったけど、
心の行きどころの演出としての「駐車」は結構スルメっぽくて好き。
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