天下の超かぼちゃ王大将軍

逆殺館の天下の超かぼちゃ王大将軍のレビュー・感想・評価

逆殺館(2016年製作の映画)
3.0
「マトリックス4?」

富豪の家に押し入った4人組の狙いは、そこに住む娘の誘拐だった。
娘を素早く連れ出し、両親が隠し持っているダイヤを要求する計画。
娘の拉致までは簡単だった。
しかし、両親に連絡しようとするが、つながらない。
不審に思った犯人グループは、2人を再度屋敷へと向かわせる。
そこで犯人は驚愕の事実を知るのだが・・・。

■「何故この設定でそんなに面白くないのか」

いや、面白かったのか面白くなかったのかと言えば、
多分面白かったんだろうと思う。

けど、なんかノリきらないんだよなぁ。

元々、バイバイマンをディスカスで借りる時に、
抱き合わせでもう一本借りるのを探してる時に見つけた。

ディスカスは2枚で一回配送やからね。

で、予告漁ってたら、設定も映像も悪く無さそうやったんやわ。

どこまでネタバレになるかはわからんけど、
予告でわかる範囲なんで言っちゃっていいと思うんやが

・・・誘拐された娘が悪魔に憑かれてるんですわ。

で、誘拐犯が襲われるってね。

誘拐された娘が悪魔に憑かれてたとかって、
誘拐される悪魔もどうよとは思うけど、なかなか面白そうやん?

ワナオトコやドント・ブリーズみたいな、
なんつーか悪さしようとした悪党が痛い目合う的な。

実際は若干違うんだけど、なかなか良さそうな設定。

映画始まった後も、若干、演出がしつこいなって思うところがあったくらいで、
割といいクオリティで物語が進んでいく。

ただなんかね・・・単調になるんだよね。

設定どおり話は進んでいるし、演出自体もホラーのお手本的なもんやろし。

逆に言えば、ポイント、ポイントはちゃんと設定通り進んでるんやけど、
それ以外の余白の部分つーのかなぁ、工夫が無かったというか、何もなかったかな。

ホラー演出も同じ手法を延々と繰り返してるしね。

まぁ、バイバイマン観た勢いで観ないと、また1年くらいレンタルしたままになってまうと思って、疲れてるけど無理やり見たのも原因やが、眠くて仕方なかった。
(本作とバイバイマン借りる前にレンタルしたのが、ほぼ1年前やった)

なんとも惜しい作品。

■「ホラー見てたのかアクション見てたのか」

こらもうあかんなぁって思ってたら、
なんか映像がどんどんアクション映画的になってきて、
つーかこれマトリックスじゃない?っていう絵もありつつ。

別にワイヤーアクションってわけじゃないけど。

最後の炎のアレが出てきたときはちょっと笑ったけど、
それやったらもう最後マトリックスみたいにして欲しかったかなぁ。

宙にも浮けるしね。

悪魔祓い映画で宙に浮くシーンたまにあるけど、
あれ見るとドラゴンボール的に見えるから、あんま怖くなくなるんよねぇ。

壁を虫みたいに這ったりする方がいいと思うんやけどなぁ。

そういう意味でも、本作の悪魔少女は死霊のはらわたを彷彿とさせる顔やったものの、
動き的な気持ち悪さも足りなかったかなぁ。

そういう意味ではやっぱ出汁の無い味噌汁みたいに、
完全に肝心な何か物足りない映画やったんやろうと思うわ。