木葉

きっと、いい日が待っているの木葉のレビュー・感想・評価

3.5
これは、実話らしい。目を背けたくなる現実が福祉の国デンマークであったとは。
1967年、2人の兄弟が病気の母親と引き離され、男児向け養護施設に預けられる。施設では、しつけという名のもとに、体罰が行われていた。この体罰があまりにも、ひどく痛ましすぎて、見てられない。
逃げたくなる現実。しかし、子供達は、賢く、忍耐強く、我慢する。いつか、外に出られることを信じて。
タイトルのように、希望に満ち溢れた、ラストがあるからこそ、救いがある。
しかし、このような、虐待、暴力を受けた子供達の心の傷はずっと癒えないだろう。
なぜ、暴力や虐待は今でも存在するのだろうか、それを受けた人々は、背負ったまま、生きていかなければならないことを、
そして、映画で描かれていることより現実は、もっと厳しく辛いものだろうと、
映画をもって、考えさせられる。
木葉

木葉