"アメリカ人が学べないようにしろ"
続けてギレルモデルトロ監督作品。
映画館行こうとしていたのですが、機会を逃してしまってずっと観たかった作品をついに。
怪物なので多少受け入れ難いところもあるのかと思いきや、とってもロマンチックでドキドキする。口説き文句どころか台詞すらないのに。
そしてどの場面を切り取っても芸術作品のよう。雨粒を追う彼女のシーンや、お風呂場を水槽にして泳いだ時の水漏れ、街並みを背景に逆光で浮かぶシルエット… 作中に出てくる全てのものが可愛くてキラキラしてて、乙女心が爆発しそうです。
場面の切り替えにも、水模様だったり、ウキウキに歩く赤い靴だったり、陽気なTVだったりと、バリエーションが豊かで常に新しい発見があって、どんどん惹き込まれていくし、どんどんこの作品が愛おしくなっていきました。
こんなに素敵なシーンを出し惜しみせず使ってしまって、ラストちゃんと残ってるの？と心配してしまうくらいでしたが、言うまでもなくラストシーンが一番美しかったです。例え上映時間に大幅に遅刻してしまったとしても、このシーン見るだけのために映画のチケット買える。
軽快な音楽やダンス、クスッと笑える小ネタもあって楽しかったです。
そして個性的で愛すべきキャラクターたち。
エリサは劇中でも言われるように、とびきり美人！っていうわけではないのですが、ひとつひとつの仕草が丁寧で色気があり、恋する彼女はとっても可愛かったです。
おしゃべりな同僚ゼルダは言葉を話せないエリサとは対照的で見ていて面白かった。噂の旦那さんも出てきて、緊迫したシーンなのに、この人が…！ってなってしまった。笑
ハゲネタについては耐性がついてしまっていると思っていたけれど、ジャイルズが帽子を外すみたいにカツラを外すから笑ってしまった。生えてよかったね。
博士！いい人！スパイまがいの事をさせられていますが、本当にただ学びたいだけ。女子更衣室には来ちゃだめだよ。
そしてギレルモやっぱり嫌な奴の描写が上手いなあ〜。モデルがいるんじゃないかってくらい抽象的。ドアをノックしろ からの ドアを閉めろ からの 『ポジティブ思考』！うざっ！笑
あーもうほんと、映画館で観たかった！！！私のバカ！！！
