あかね

シェイプ・オブ・ウォーターのあかねのネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます

半魚人のような生物と発話障害のある主人公との間に芽生えた不思議な絆を描く。
大人の童話といった幻想的な雰囲気で、特にオープニングの海中のような映像が秀逸で一気に引き込まれた。半魚人のグロテスクさや、奇妙な研究所、現実離れした描写も多くファンタジーみは強い。一方で、かなり直接的な性描写があり、登場人物の生き様と性が密接に結びついている。(このため家族で見たり人に勧めたりしにくい…。)親友が同性愛者だったりアフリカ系アメリカ人だったりするのは、障害者である主人公も含めて安易にマイノリティーを一要素として組み込ませた感が否めない。アカデミー賞作品賞をとっているが、悪役がワンマン暴力男で、当時のトランプ政権に訴えるものがあったのだろうか。まぁ内容はともかく、映像はとても幻想的で綺麗でオリジナリティに溢れていて一見の価値はある。
あかね

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