いよら

シェイプ・オブ・ウォーターのいよらのレビュー・感想・評価

3.6
アカデミー作品賞をとった作品ですね。過去鑑賞作です。
ジャンル的にはファンタジー+ラブストーリーって感じでしょうか?珍しい感じのストーリーですね。

声を出すことができない女性が宇宙研究所で掃除係として働いていて、その研究所に研究物として運ばれてきた神秘的な生き物と出会って恋に落ちる話です。
未知の生物、異形なものと人間の交流の話は、キングコングとかノートルダムの鐘とか、いろんな作品で描かれていますが、大概は結ばれることはないので、そういう意味では新鮮でした。
結ばれる結末になることは予想できていたんですが(監督が昔観た映画で結ばれないのが納得できないと話をしていたので)、どういう結末になるかは予想できなくてちょっとドキドキでした。なるほど!と思える結末でしたね。

未知なるものに遭遇した時、人間はその存在に恐れたり、嫌悪したり、崇拝したり、対等な存在としては見れないと思うんですけど、主人公にとっては自分と近い、自分を理解してくれる存在だったのかなと思います。猫を食べちゃった時は、これはこのまま追いやられるのかなって思ったんですが、その後の人間との交流とかは良かったな。敵役の人も嫌な感じが出ていて、いい構成です。美女と野獣のガストンみたい。時代背景もこの作品には影響してそうですね。

映像とかは綺麗でした。個人的には官能的な場面はなくてもいい気はするんですけどね。。
いよら

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