これは予めアカデミー賞を取る要素をふんだんに盛り込んでいてちょっと気持ち悪い作品である。あざとさギリギリという感じ。
監督が典型的な特撮&アニオタだから、宮崎アニメや『フランケンシュタイン』『大アマゾンの半魚人』辺りのオマージュを映画内にぶち込んでる感じが凄くある作品。
メキシコ人らしく反体制的な作風なので、そこだけ何となくルイス・ブニュエルの片鱗というか、不条理路線へと見事にシフトした感じが見受けられる。
前作『パンズ・ラビリンス』もそうだったけど、この監督の映画は出てくる女優さんが悉くキツネ顔である。一体どういうセンスなんだろうか…。