りす

シェイプ・オブ・ウォーターのりすのレビュー・感想・評価

4.1
2017年276本目、11月3本目、劇場100本目の鑑賞

東京国際映画祭にて鑑賞
金獅子賞受賞作品
ギレルモデルトロ監督作

今年劇場鑑賞100本目にしてとんでもない作品に出会ってしまった
鑑賞後、賞賛以外は出てこない映画
終わった後、映画評論家の方がこの作品はアカデミー賞の主要部門のどこかは確実に獲ると思うと仰ってたが、同意
ノミネートはまず間違い無い
これほど完璧な作品は近年では珍しい

まず、入りの音楽からデルトロ節全快
その心地よさににやけてしまった
そして、これからファンタジーを見せてくれることを告げてくれるような最初のシーン
恐らく死ぬまで忘れない始まり方だった

場面展開の仕方も凝りに凝ってる
美しすぎる
そして止まることのないオマージュ

女性の自慰を当たり前に映し、マイノリティの人々に焦点を当て
アカデミーが好むような社会性は充分すぎるほどで、それでいて、ラブストーリーとして成立させている
デルトロらしいダーク要素も詰まっていて、彼の集大成、最高傑作と言って間違い無い作品

3月1日の公開日が楽しみですねぇ
R15バージョンで上映?とのことで、そんな必要ないことしないでいいのにと思いつつも、多くの人の目に触れるのが楽しみ
商業映画ではないが、賞を獲るがあまり商業としても少しは成功させそう
そんな香りがした作品だった
りす

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